引っ越し作業の器具・道具
引っ越しとはそれまでの生活場所を移動する事です。
生活場所を移動する事は生活様式・方法も変化を余儀なくされます。
生活空間の狭い、広いによって備える生活用具の選択に大きな違いがでてきます。
遥か昔の庶民の生活空間はお勝手という土間空間と座敷と言う居間空間がありトイレや浴槽が備わった住居は戦後になってからです。
当時の引っ越しは極端な話、着のみ着のままな状態で住まいを変える事も多くそれまでの所持品は近所の人に分け与える事が普通でした。
当時は物が著しく不足しておりどんな物でも不用品とは見なされず捨てる神あれば拾う神あり状態でした。
引っ越し先で鍋・釜・包丁と茶碗等の食器と寝具を購入するだけでしたので掛かる費用はそれだけです。
箪笥などは風呂敷で代用が普通でしたので家具という認識さえなかったようです。
そのような引っ越し方法は戦後まで続きました。
戦後の庶民の生活は貧しく生活用具として炊事道具が鍋・釜・ヤカンと食事には茶碗と汁用お椀・湯のみに食事台に蜜柑箱、寝具に布団や蚊避け蚊帳と人数分の衣類くらいでした。
例え引っ越しをしたとしてもリヤカー一台に十分詰める程度の荷物ですので費用的負担は殆ど無かったようです。
その後日本も高度成長期に入り荷物の量も徐々に増え運搬器具はリヤカーから大八車と言われる大型の荷車に、荷車からトラックへと。
今や引っ越し専門仕様の車となり引っ越し業者が差別化されましたから引っ越し代も各社違います。
まず見積もりを取ってください。